黒染めって何でダメ?美容師の本音も含めて理由を解説していきます。

髪のお悩み解決

こんにちは!焼津市の美容室 CA-PETZの きーにょ です。
 
就職や学校での実習などがあると髪の毛をくろくしないといけないですよね。髪の毛を黒くするときには「黒染め」をしていきますよね。
 
黒染めはやらない方がいい!と言われるけど、染めないといけないんだ!と葛藤があるかと思います。
 
黒染めって何でダメなのかという理由を美容師が本音も含めて解説していきます。
 



 

黒染めって何でダメ?理由を解説

 

 
黒染めって何でダメなんだろう?と思ったことってありませんか?
 

「髪の毛黒くしてもまた明るくしちゃえばいいじゃん。」

 
こんな感じで思いますよね!たしかに原理的にはその通りなのですが、黒染めは他のカラーとは違う染まり方をするので簡単に明るくできなくなってしまうのです。
 

黒染めの特徴

 
黒染めの染まり方は普通のカラーと違うということを書きましたが、実際にはどのようなものなのかを解説しておきます。
 
黒染めは染まり方(色素)が普通のカラーとは違います。なので定着が良く1度暗くしておけばある程度の期間は暗い状態をキープすることができます。
 

染めていく色素

黒染めで使っていく色素は「メラニン」(メラノサイトという場合も)を使っていきます。

色でいうと「10円玉」のような色味で「赤茶色(赤褐色)」をしています。これが大量に髪の毛に定着していくことで髪の毛を黒くしていきます。

 
メラニンは髪の毛に定着しやすいのでしっかり色が入ってくれるのが黒染めの特徴です。
 
ブリーチやヘアカラーは元々持っているメラニン色素を分解して髪の毛を明るくしていくのでなくなってしまったメラニン色素を戻していくことができます。
 
しっかり定着して髪の毛を黒くしてくれるのはいいのですが髪の毛に定着しすぎてしまうのが問題なんです。
 

髪の毛が”赤オレンジ”になる

 


 

黒染めをしてから髪の毛を明るくしようとして好みのカラーにならなかった。という人も多いのではないでしょうか?
 
黒染めの色素でもあるメラニンは”赤茶色”をしているということは”染めていく色素”のところで解説しています。
 
赤茶色をしている色味で髪の毛を黒く見せているので、ブリーチやヘアカラーをしていくことで黒染めのメラニン色素も分解して数を減少させます。
 
メラニン色素が減ることで見えてくるカラーが「黒 → 赤オレンジ」のように見えてしまいます。

 

赤味が残る

 
メラニン色素が赤味の強い色素なのでブリーチやヘアカラーでメラニンを分解していくと少し髪の毛が明るくなりますが、”赤オレンジ”のような色味になってしまいます。
 

カラーを変えたいときに変えられなくなってしまう原因

 
黒染めをしてからは好きなヘアカラーい変えることが難しくなってしまいます。これはメラニン色素が残留してしまっている証拠です。
 

色素が残留してしまう

 
黒染めは良い意味でも悪い意味でも髪の毛にしっかり色素が定着していってくれます。
 
髪の毛に定着しすぎてしまうのでブリーチやヘアカラーでもメラニン色素を分解しきることができないのです。メラニン特有の赤味が残ってしまうのでキレイのヘアカラーにしていくことができなくなってしまいます。
 
これは黒染めで入れていくメラニン色素の色味が強いのでヘアカラーで入れていく色素が負けてしまうことが原因です。
 
キレイなカラーにしていくためにブリーチを何度も何度も重ねてしまうので髪の毛が傷んでしまいますし、これだけやったのにも関わらずキレイなカラーをてに入れられないことも。
 

黒染めはできるだけ避ける

 

 
上の内容で書いた通り黒染めにはリスクとデメリットが大量に存在します。安易に黒染めを使ってしまうのは本当に危険です。
 
特に市販の黒染めに関しては誰でもしっかり染められるように色素も容赦なく入っています。低コストで簡単に染めていけるメリットはありますが、それ以上のデメリットがあるのでおすすめしません。
 

黒染めするなら美容院に行く

 
とはいえ、社会人ともなると黒染めをしなければいけない機会なんかはたくさん出てきますよね。
 

そんなときは美容院に行きましょう。

 
これが本心です。
 
「黒染めを市販でやって、カラーチェンジを美容院でする。」これNGです。黒染めから美容院でやっていくことでカラーチェンジもやりやすくなります。
 

計画を持って黒染めできる

 
市販の黒染めは髪の毛を黒くしていくことが目的なのでその後のことは考えていません。美容師が黒染めを求められたときに必ず聞くことがあります。
 

「黒くしたあとにまた明るくしますか?」

 
僕の中ではこの質問ってかなり重要性が高いんですよね。もし、明るくしないのであればガッツリ黒染めしていくだけですし、明るくしていくのであればそれができるカラーを提案することができるからです。
 
黒染めをしたあとの計画をしっかり立てることができるのは美容院だけです。
 
こんな感じで黒染めをしていく上でもデメリットや美容師でも手間がかなりかかってしまうということがわかってもらえると思います。
 


美容師の本音を話します。

 

 

黒染めをしたのですが、髪の毛を明るくしたいです。でも、髪の毛を傷ませるのは。

 
こういう注文ってけっこうたくさんあるんです。これ、正直に言ってしまうとめちゃくちゃ困りますし、断りたい!というのが本音です。
 
どうして?ということは上で書いてある内容を読んでもらえればわりますよね。
 
美容師ってヘアカラーとかしっかり勉強しているし、薬剤もちゃんとしたものを使っているからどんな髪の毛の状態でもキレイにカラーができるよね!みたいな印象を持ってる人がいる見たいですが、そんなことはできません!
 
しっかりと勉強しているからこそ、黒染めをしている髪の毛ではキレイな色味がでないということがわかっているからです。また、せっかくきてくれたお客様の期待を裏切ってしまうことが心苦しいということもありますね。
 

美容師の本音① 「黒染めだ〜(泣)」

 
黒染めしたことを内緒にしておけばカラーしてくれるよね!っていう人もいるのですが、これ、一発でバレますよ!
 
黒染めをした髪の毛って普通の髪の毛とは光にあたったときの色合いが違ってくるのでパッと見でわかります。秘密にしようとして隠し通す人もいますが絶対にカラー失敗します。
 

美容師の本音②「色を明るくできない」

 
黒染めをしていることでメラニン色素がしっかり定着してしまっているので髪の毛を明るくしていくことができません。
 
だいたいの場合で透明感のあるベージュ系の色味を希望されることが多いです。暗めの色味なら大丈夫かな!と写真を持ってきてくれるのですが「それできないんだよな〜」って内心思ってます。
 

美容師の本音③「絶対仕上がり気に入らないよな〜」

 
黒染めをしていると髪の毛が明るくならないだけでなく、赤味やオレンジ味が残ってしまうので希望のカラーに仕上げていくことが困難です。
 
最近のカラーは透明感やアッシュ系カラーなど、赤味やオレンジ味があるとできないカラーがほとんどです。でもやりたいカラーはアッシュ系。「できね〜。」と僕も悩みます。
 

黒染めしたら半年はカラーを諦める気持ちで

 

 
黒染めをしたら色味を抜いていくことが困難になってしまいます。半年以上は思い通りのカラーをしていくことができないと思ってもらった方がいいです。
 
気軽に黒染めしたいと思わなくもなりますからね。
 
半年間でシャンプーや紫外線の影響で多少は色が変化していってくれるのでそのあとにカラーをしていくことはちょっとは楽になってくれます。
 
黒染めをするようなら半年くらいは髪色イジらないようにしましょうね!下に貼ってある記事には色抜けを早くすることができるコツを書いてあるので参考にしてみてください。
 

カラーを色抜けさせたい!失敗したカラーをやさしく色落ちさせる方法
美容院でカラーしたけど、色が暗く入ってしまったから早く色を落としたい。と思ってしまうことはありませんか? 希望のカラーを伝えても仕上がりがイメージよりも暗くなってしまうと早く色落ちさせたい!と思ってしまいますよね。ただ、色落ちを早めさせる行...

 

髪を黒くするときのおすすめカラー

 

 
「黒染めをしなきゃいけない」というときは必ずでてくると思うので、そんなときにおすすめなカラーも紹介します。
 

黒染めするときのおすすめ

  • 黒染めモドキ
  • ダークグレー
  • ココアッシュ
  •  
    この3つが黒染めをしていくときにかなりおすすめなカラーです。染めたあとでも色戻ししていくことも簡単です!
     

    黒染めモドキ

     


     

    ブルージュを入れて黒髪っぽく見せていく”黒髪モドキ”です。
     
    パッと見が黒髪になるので黒染めをしなきゃいけないときに最適です。黒くしていくときに一番黒く見えやすい”ブルージュ”をローレベルで入れていくので明るくしたくなったら明るくしていくこともできます。

     

    ダークグレー

     


     

    黒髪というよりも髪の毛を暗くしなきゃいけないときのカラーです。「暗くする=黒髪」ということはないですよね!
     
    グレー系カラーを5レベルで設定していくことで暗めの色で落ち着かせていきます。こちらも色を変えていきたいときに簡単に変えることができます。

     

    ココアッシュ

     


     

    ブラウン系のカラーを暗く染めていくことで落ち着いた色味にしていくやり方です。黒髪だから黒系の色をチョイスするっていうのも違う気がするんですよね!
     
    なので、ブラウン系の色をチョイスしていくことで髪の毛が重たくなってしまうことをなくしていくことができます。
     
    アッシュを混ぜることで落ち着いた印象にしていくこともできています。髪の毛を暗くしていくときにかなりおすすめです!

     

    最後に

     
    今回は黒染めって何でダメ?ということに関して美容師が本音も含めて解説していきました。やらなきゃいけないことですがリスクをしっかり知っておかないと気軽にやってしまうのが黒染めです。
     

    黒染めのリスク

  • 赤味が残ってしまう
  • 髪の毛が明るくならなくなる
  • 自分が好きなカラーができなくなる
  • ブリーチすると髪の毛が傷む
  •  
    黒染めは気軽にできて、しかもやらなきゃいけないことが多いことですが黒染めが起こしてしまうデメリットについてもしっかりと覚えておきましょう!
     
    美容師も魔法使いではないのでできないものはできません。(泣)
     
    黒染めしなきゃいけないときには色もしっかり選んでキレイな髪色を楽しめるようにしていきましょう!

    タイトルとURLをコピーしました