「思ったより暗くなった。」ヘアカラーの染め直しは翌日でも大丈夫?美容師がお答えします。

髪のお悩み解決

きーにょ
こんにちは!
焼津市のCA-PETZスタイリスト
撮影チームFeLunaのきーにょです。

 

せっかくヘアカラーをしたのに思ったよりも暗く染まってしまったという経験はありませんか?

理想の髪色があって楽しみに染めたのにイメージとは違った仕上がりになってしまうと翌日には染め直しに行きたくなりますよね。

でも、頻繁にヘアカラーをして髪の毛に良くないのかな?と不安にもなるか思います。

今回はヘアカラーの染め直しは翌日でも大丈夫?という疑問に美容師である僕がお答えしていきます。

 



 

ヘアカラーの染め直しは翌日でも大丈夫?

 

 
市販のカラー剤を使ったときはもちろん、美容院でヘアカラーをした場合でもイメージの髪色より暗くなってしまった。ということがあるかと思います。

自分が「この髪色にしたい!」と思った髪色と違うとすぐにでも染め直しがしたくなってしまいますよね。

しかし、ヘアカラーのしすぎは髪に負担がかかってしまってダメージしてしまったりするので染め直ししても良いのか不安にもなってしまう人が多いんです。
 

思ったより暗くなる原因

 
ヘアカラーをしていく際に選んだカラー剤が暗めの色であったり、元々の髪色と選んだヘアカラーの色味の相性によっては仕上がりが暗くなってしまいます。
 

選んだカラー剤が暗めの色
カラー剤にはレベル(明るさを示す数字)があり、数字が低いほど色味が濃く暗めに染まっていきます。仕上がりのイメージより暗めのカラー剤を選んでしまっていると暗く染まってしまうんです。市販のカラーではレベルの概念がないのでパッケージの見た目で選ぶしかありません。写真で見る見た目は明るく見えたりするので実際に染めてみると暗くなってしまうことがあります。

 

元々の髪色と選んだヘアカラーの色味の相性
ヘアカラーは絵の具のように色味を混合させて染めていきます。染める前の髪色によっては暗く染まってしまうこともあります。特に色味同士の相性が悪いとくすんでしまい暗い茶色になってしまうこともあるんです。

 
このようにヘアカラーは明るさや色味の混ざり具合によってイメージよりも暗くなってしまうことがあります。特に黒染めなどをした後はなりやすいです。
 

色味によっても見え方が変わる

 
ヘアカラーには「アッシュ」「グレージュ」「ピンク」「ラベンダー」・・・etcというように多くの種類の色味があります。

この中でも寒色系と呼ばれる「アッシュ」「グレージュ」といったカラーは暗めに見えやすいです。
 

 
この2枚の写真を見比べてみてください。左の方が暗めに見えませんか?でも実際には同じレベルのカラー剤で染めています。違うのは色味だけ。

見てわかるように染めた色味が寒色系というだけで髪色は暗く見えてしまいます。
 

染め直しは翌日でも大丈夫だけど・・・

 
では、実際に暗く染まってしまったヘアカラーを翌日に染め直していくことは大丈夫なのか。

答えは、
 

染め直していくことはできるけど髪は傷むかも

 
ということです。

ヘアカラー直後の髪にさらに薬剤を反応させていくのは負担がかかりやすいのでダメージが入りやすいです。

なので、ブリーチではなく普通のカラー剤を使っていったとしてもいつもより髪が傷んだような感覚になってしまうかもしれません。
 

ヘアカラーの染め直しは1週間ほど経ってからがおすすめ!

 

 
美容師としての意見を書いていくと、
 

ヘアカラーの染め直しは1週間ほど経ってからがおすすめ!

 
です。その理由を順番に解説していきます。
 

ヘアカラーの色素が安定する

 
カラー剤の色素は1週間ほどで安定するので髪綺麗な髪色になりやすいです。

染めたばかりのヘアカラーは色素が完全に定着していなかったり、完全に発色していなかったりします。1週間ほどで定着し、発色もよくなるので髪色が安定していきます。

安定しない状態でヘアカラーの染め直しをすると色味の発色がおかしくなってしまって染め直し後もイメージ通りの髪色にならなくなってしまう可能性があるんです。
 

髪の状態が安定する

 
ヘアカラー後1週間ほどで髪の状態が安定するので染め直しの負担を軽減することができます。

カラー剤の反応によってアルカリ性に傾いてしまった髪の毛は1週間ほどで元の弱酸性に戻っていきます。

アルカリ性に傾いた状態で染め直しをしてしまうとカラー剤のアルカリ反応でさらにダメージが蓄積されてしまうので、元の状態に戻ってからの染め直しが理想です。
 

髪に負担がかかりにくくなる

 
上の内容でも触れましたが、髪の毛が元々の状態に戻っているので髪への負担が軽減されます。

ヘアカラーをしていく上ではダメージはどうしても付き纏ってくるもの。なのでどれだけ髪に負担をかけずにしていくかということも重要になります。

1週間髪を休ませて状態を安定させて少しでも髪が良いときに染め直しをすることでダメージを最小限に留めることができるんです。
 



 

ヘアカラーを翌日に染め直しする際の注意点

 

 
ヘアカラーの染め直しはもちろんやっていくことはできます。やはり理想の髪色にしたいという気持ちは尊重していきたいですからね!

最後にヘアカラーを翌日に染め直しする際の注意点についてご紹介しておきます。
 

翌日染め直しの注意点
  • 染め直したからと言って理想の髪色にならないことも
  • 髪がまとまりにくくなってしまう
  • 色抜けが早くなってしまう
  •  
    こうした注意点があるので順番に紹介をしていきます。
     

    染め直したからと言って理想の髪色にならないことも

     
    ヘアカラーの染め直しを翌日にすると理想の髪色にならないこともあります。

    元々染めていた色素が残っている状態でもう一度ヘアカラーをすることになるので、色素が混ざってしまったりより暗い髪色になってしまったりもするんです。

    本来であれば染める前の状態から染め直しをすることが理想ですが、負担が大きくなってしまうのでお客様との相談して決めています。染め直したから必ず理想になるということはないということを覚えておいてください。
     

    髪がまとまりにくくなってしまう

     
    ヘアカラーの染め直しを翌日にすると髪がまとまりにくくなってしまうこともあります。

    アルカリの反応が2日連続して髪に起きてしまうのでかなりの負担がかかりキューティクルにもかなりのダメージが入ります。

    キューティクルが傷んでしまうと髪がまとまりにくくなるのでパサついて見えてしまったり、傷んで見えてしまいやすくなってしまうんです。
     

    色抜けが早くなってしまう

     
    ヘアカラーの染め直しを翌日にすると色抜けが早くなってしまう可能性があります。

    上の内容でも書いた通り、2日連続でアルカリの反応が髪に起きるので髪が弱酸性に戻りにくくなります。

    アルカリ性に傾いた状態がキューティクルが開きっぱなしになってしまうのでヘアカラーの色素が抜けやすく色抜けが早くなってしまう可能性があるんです。
     

    翌日の染め直しは相談しよう!

     
    ヘアカラーは薬剤の反応があるので髪に負担をかけてしまったり、色を染めていくので色素が混ざりあったりします。

    連続でのカラーは髪の状態はもちろん、色素の量という観点からも理想の髪色になりにくい要素がたくさんあります。

    もし、理想とは違った髪色になってしまっという場合にはすぐに染め直しをするのではなく、担当の美容師さんに相談してみてくださいね!

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