焼津市の美容室CA-PETZの きーにょ です。
看護学生さんは実習の前なんかは髪色を暗くするか黒髪にしないといけませんね。
黒染めなら市販でもできるし、また明るくしたいときはブリーチすればいいしょ!
キケーン!この考え方危険です!
市販の黒染めって髪にもカラーにもかなりリスクがあります。
今回は看護学生さんへ市販の黒染めはやめてほしい理由を美容師が解説していきます。
実習前の黒染めで市販はNG
看護学生のみなさん!実習前の黒染めは市販でやってしまうのはやめてください!「好きな髪色で染められなくなった」という声がかなり多くなっているので黒染めでも美容院で相談するのがおすすめ!時間がないのはわかってまいます!でもお願いします!笑
— きーにょ|ズルかわいいを作る (@_kiiinyo) March 11, 2022
こんな感じのやりとりが普段の仕事中にもあるんです。笑
看護学生さんは定期的に実習があってその度に 黒染めをしないといけなくなりますよね。
普段はカラーをしている人だと、また明るくしたくなりますよね。
「ブリーチすればいいしょ!」 って。
これ。本っっっっっ当にキケンなんです。Twitterでも注意喚起したので内容を載せておきます。
なんでダメなのかを簡単に言ってしまうと、
“ブリーチしても好きな色ができなくなる”
からなんです。
それくらい黒染めってすごいんです。特に市販の黒染めはマジでヤバい!
市販の黒染めがNGな理由
黒染め後のカラーってけっこう大変になるんです。
髪色を明るくできなくなる
最初の内容でも少し触れましたが、市販の黒染めをすると髪色を明るくできなくなってしまいます。
黒染めの色素は髪への定着が良すぎるため、カラー剤だけでは脱色ができなくなってしまいます。
また、“メラニン色素” という色素が入っていくため、色が抜けていっても“オレンジっぽい” 髪色になります。
好きな色が入らなくなってしまう
黒染めをしてから普通にカラーをしようとしても綺麗なカラーは入りません。
オレンジっぽい色味が邪魔をしてカラー剤の発色を妨げてしまうんです。
髪傷んでしまう
市販の黒染めは他の市販カラー同様に 反応が強いので髪の毛に負担がかかってしまいます。
黒染めに限らないことですが、市販カラーは2剤の反応が強いものを使っているので髪への負担が大きくなります。
「明るくしていないのに傷んだ」というのはこれが原因です。
カラーの明るさが原因ではなく、カラー剤自体の反応に原因があるんです。
カラーができなくなる原因にも
あまりにも髪の毛が傷んでしまっている場合、美容師もカラーの施術をお断りさせてもらうことがあります。
髪を扱う仕事なので、
こういったことも避けたいので、市販カラーを使って髪が限界に達している場合には 「カラー施術をやめる」 または 「違うカラーを提案する」 といった方法を取ります。
ムラになってしまうことも
市販の黒染めは自分で塗布していかないといけないので “ムラになってしまう” ことがあります。
黒染めの場合には明るくするよりもムラが目立ちやすく、とても気になってしまいます。
何で気になる?
元々の髪色が明るい部分に黒染めをして染めていくのでムラになってしまった場合、明るい部分との差がかなり出てきます。
大体、“5レベル” くらいの差が出てしまうのでかなり目に見えてわかります。
さらに、黒く染まっているので色味の差も出てしまってムラがさらに目立つようになってしまうんです。
ブリーチが上手くいかなくなる
色素がしっかり定着してしまうので ブリーチをしてもしっかり脱色することができなくなってしまいます。
オレンジっぽい色になってしまうということは上の内容でも解説していきました。
さらに良くないのが黒染めしたあとのブリーチはムラができやすいです。
ダメージ度合いによって変わる
黒染めをしたときのダメージ度合いによって黒の色素がしっかり定着してしまうかが変わってきます。
髪の1本1本でも変わってきますし、場所によってもかなり変わってきます。
綺麗にブリーチを塗布していったとしてもムラができてしまうことがあるので厄介なんです。
黒染めから明るくするのは美容師は嫌いです。
「黒染めをブリーチして欲しい」というオーダーがの場合、その場では「なんとかしますね!」とか言っていますが、本心を言うと。
と思っています。
ぶっちゃけてしまうと本っっっ当に大変なので、できたらやりたくないんです。(僕だけかもしれませんが。笑)
黒染めにした方がいい場合も
黒染めはできる限り避けてカラーを楽しんでいくことがおすすめですが、もちろん、それだけが正解ではありません。
むしろ、黒染めの方がいいよ! という場合もあります。
黒染めの方がおすすめなとき
黒染めの方がおすすめな場合はこの2つのときです。
長期間黒髪にする場合
“3ヶ月〜半年” など長期間に渡って黒髪を持続していく場合には黒染めをしていくことがおすすめです。
色戻しなどで暗髪を作っていくこともできますが、色抜けしていってしまいます。
長期間黒髪でいる場合は途中で色抜けしてしまわないように、しっかり黒染めをして色抜けしないようにしていくことがポイント!
これからカラーをやめていく場合も
カラーに飽きてしまって地毛に直そう!というときも黒染めでしっかり染めていくことがおすすめです。
染めていくことをしないのですぐに根本のプリンになってしまいますが、気にならないようになります。
実習期間は美容院に行けない場合
実習先が遠くで泊まり込みの人もいるのではないでしょうか。
泊まり込みで行ってしまうと外出が制限されてしまったりして自由に美容院に行くことができませんよね。
黒染めをして長期間色もちするようにしておくことで美容院に行けない実習期間中を乗り切ることができます。
色落ちしやすいことも
泊まり込みの実習だと用意されている宿泊施設などで泊まることになります。
シャンプーなども用意があるかもしれませんが、基本的に髪に良いアイテムでないことがほとんど。(ホテルなどでシャンプーで髪がきしむ感じ。)
色抜けしやすくなってしまうんです。
よくしていくこともいいですね!
おすすめな “黒髪もどき”
市販の黒染めを使わずに美容院で染めるメリットは “明るくしたいときに簡単に明るくすることができる” ということです。
看護学生さんでも実習のときはしょうがなく黒染めをするけど、終わったらすぐに明るくしたい!という人が多いです。
こんな理想的な黒髪を作っていくことができるのが美容院の黒染めです。
最後におすすめの “黒髪もどき” を紹介していきます。
黒髪もどきとは?
「黒染めをしないといけない」というときに活躍してくれます。
明るくできる黒髪もどき
“見た目は黒髪。でもすぐに明るく戻すことができる黒髪もどき”
グレー系のカラーを暗めに入れていくことで黒染めをしたように見せていくことができています。
ここまでしっかり染まっていれば実習があったとしても問題ないですよね!
このカラー最大の特徴は “すぐに明るいカラーに戻せる” というところです。
実習が終わったらすぐに好みをヘアカラーに染め直すことができますよ!
持続する黒髪もどき
“見た目と色の持続ができる黒髪もどき”
グレー系のカラーに白髪染めの色素を配合することで色の持続をすることができる黒髪もどきです。
上の黒髪もどきよりも髪色を明るくすることが難しくなってしまいますが、色の持続期間が長くなります。
明るくしたくなったときは茶色くするくらいならできるのでハイトーンなどにする予定がない人におすすめです。
黒染めが必要でも市販はやめよう!
看護学生さんをはじめ、けっこうたくさんの人が規則などで髪色を黒くしなければいけないときがあります。
このような考えで黒染めだからと市販のカラーを使ってしまう人がいます。
市販の黒染めはこういったデメリットが出てきてしまうのでぜひやめてくださいね!
美容師からの心の叫びです!笑