【髪の毛を傷ませない】市販カラーをするときの2剤の違い【美容師が解説】

髪のお悩み解決

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こんにちは!焼津市の美容室 CA-PETZの きーにょ です。
 
「ホームカラーは傷む」と言われていますが、原因は何?と聞かれると正直わからないですよね。
 
ホームカラーで髪の毛が傷んでしまう原因は「2剤”オキシ”」にあります。
 
2剤の”濃度”の違いによって髪の毛への負担が変わります。
 
今回はカラー剤で使う2剤「オキシ」について美容師が解説していきます!
 


この記事の内容

  • 市販カラーをするときの2剤の違い
  • 2剤の役割
  • ホームカラーで傷ませない
  • 2剤を選ぶならコレ!
  •  
    特にホームカラーをする人に多いですが、「カラーをしたら髪の毛がゴワついてしまった」と聞きます。
     
    この原因が2剤によるものです。髪の毛がゴワつく原因と一緒にカラーの2剤について解説していきます。
     

    市販カラーをするときの2剤の違い

     

     
    カラーで使っていく2剤には”3つ”の種類があります。
     
    2剤の成分である「過酸化水素(オキシ)」の濃度によって種類が分かれています。
     

    2剤のオキシ濃度の違い

  • 6%
  • 4.5%
  • 3%
  •  
    こんな感じで濃度が分けられています。
     

    濃度の違いによる効果

     
    2剤の濃度の違いによってカラーの反応はどのようなものになるのか表にまとめてみました。
     

    “6%”の場合・・・髪の毛を明るくする効果に優れている。色味の発色が少し抑えられるので明るいカラーをするのに最適。脱色をしていく分髪の毛にかかる負担が大きい。

    “3%”の場合・・・髪の毛を明るくする効果は弱い。色味を発色させる効果に優れている。脱色をしすぎない分髪の毛への負担が少ない。

    “4.5%”の場合・・・3%よりも明るく、6%よりも暗め。6%よりも発色良く、3%よりも薄くなる。

     
    2剤の濃度を変えていくことで同じカラー剤を使っていたとしても「色味を薄く入れる」「濃くしっかり発色させる」という使い分けができます。
     
    基本的には”6%”と”3%”を使っていきます。
     
    髪の毛の状態によって使い分けていくことで負担を減らし、ダメージさせないようにカラーをしていくのです。
     

    2剤の役割

     

     
    2剤の役割をまとめてみました。
     


     
    要点のみ書き出しておきます。
     

  • 髪の毛を明るくする
  • 色味の発色を助ける
  • カラーを反応させる
  •  
    カラー剤は2剤(オキシ)と1剤(アルカリ+色味)が合わさって反応するようになります。
     
    1剤のアルカリに2剤のオキシが反応して”色素の脱色”と”色味の発色”をしていきます。
     

    髪の毛を明るくする

     
    髪の毛が持っている色素(メラニン)を分解していくことができます。
     
    6%、4.5%、3%とそれぞれに分解する力がありますが、オキシの濃度が高いほどメラニンを分解する力が強く、オキシの濃度が薄いほどメラニンを分解する力が弱くなります。
     
    髪の毛への負担をコントロールしていく上でも濃度の使い分けが必要になります。
     

    色味の発色を助ける

     
    2剤(オキシ)があることでカラーは発色することができます。
     
    カラーの色味は”酸化”することで発色します。
    1剤と2剤が反応すると”酸素”が発生するので色味を酸化させてしっかり発色させていきます。
     

    カラーを反応させる

     
    1剤と2剤がないとカラー自体が反応しません。
     
    1剤と2剤を反応させることで”脱色”と”色味の発色”を同時に行っています。
     
    たまに片方だけでやろうとする人もいますが、全く意味がありません。

     

    髪の毛に合わせた使い方

     
    カラーをやりたくなるときって「根本の髪が生えてきてプリンになったとき」や「色が抜けてきて髪の毛が明るくなったとき」ですよね。
     
    カラーをやりたくなったときというのは、場所によって髪の毛の質感や色味の差があるので使い分けをする必要があります。
     

    根本と毛先で分ける

    新しく生えてきた根本の黒い髪の毛は「明るく」していくので、2剤は“6%”を使っていきます。

    毛先に関してはすでに染めた後なので、明るくする必要がありません。

    「色味を発色を良く」していきたいので“3%”を使っていきます。

     

    全体的に明るくしていきたい

    髪の毛を全体的に明るくしていきたい場合には“6%”のみを使っていきます。

    目標の明るさに合わせて1剤のアルカリの強さを決めていきます。

     
    美容師はお客様の「髪質」「根本の生え具合」「最終的な仕上がりイメージ」などで薬剤の配合を変えていっています。
     
    誰が買っても同じものしか入っていない市販のカラーでダメージしてしまうのは「薬剤の使い分け」ができないからです。
     

    市販カラーで傷ませない

     

     
    市販カラーでも2剤を変えていくことでダメージを抑えていくことができます!
     
    基本的に市販で売られているものは1剤と2剤は固定です。
    2剤に関しては6%のみなので普通に染めていくと髪の毛には大きな負担がかかります。
     

    3%に変えてしまえばいい

     
    市販で売られているものの2剤を3%に変えていくことでダメージの軽減に繋がります。
     

    6%の2剤では脱色力が強く髪の毛がゴワついたり、乾燥したりします。

    市販カラーで傷んでしまうのは髪質に関係なく6%を使っているからです。

    必要ない部分(毛先)に関しては3%に変えてあげることでダメージを最小限にしていくことができます。

    弱っている髪の毛には負担のかからない薬剤の調合が重要です。

     

    塗り分けが大切

     
    毛先に3%を使っていきダメージを抑えていくことはできますが、“髪の毛を明るくできない”という欠点もあります。
     
    なので、「根本の黒い部分には6%、毛先には3%」という使い分けが必要です。
     

    全部白髪なら3%で

     
    市販カラーを使う人はおしゃれカラーを使う人ばかりではないですよね。
     
    白髪染めを使う人もいますよね!
     
    生えてくる髪の毛が全て白髪の場合には3%で染めていくことがおすすめです!

     
    白い髪の毛に色味を入れていくので6%を使う必要がありません。
     

    色もしっかり入る

    白髪の場合には脱色する必要がないので2剤で6%を使うよりも色味がしっかり入るというメリットがあります。

    時間が経っても色抜けしづらくなるので、3%で染めていくのはかなり有効です!

     

    2剤を選ぶならコレ!

     

     
    市販のカラーを使っていくとなると6%しか商品の中には入っていません。
     
    3%の2剤はAmazonで購入することができます。
     

    ナプラ グレイシスカラー オキシ3%

    100mlで900円とかなりお得なアイテムです。
     
    2剤に関しては1剤と同じメーカーのものを使わなくても大丈夫です!
     
    また、成分に関しても仕上がりに差が出ることはありません。プロがやるわけでもないですからね。
     
    市販カラーでもダメージを軽減していきたいときに試してみるのがいいですね!
     

    最後に

     
    今回はカラーで使用する2剤(オキシ)の違いに関して書いていきました。
     
    3%と6%と2種類のオキシがありますが、実際の違いはなんなのかダメージはどうなのか。
    といったところを書いていきました。
     
    まとめておきます。
     

    オキシの違い

    オキシ6%・・・髪の毛を明るくする、ダメージあり、色味薄め

    オキシ3%・・・髪の毛を明るくしない、ダメージ小、色味濃いめ

     
    こんな感じの違いがあります。
    上手く使っていくことで市販カラーでもダメージ少なく染めていくことができます!
     
    あまり気に留めることのない2剤ですが、実は大きな役割をになっています。
     
    髪の毛に余計な負担をかけないようにしてくださいね!

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